ぼうし

いつもどおり…決して趣味が良いとは言えない帽子を目元まで被っている。

―今どんな顔してやがんだっ?こいつ…。

なぜか無性に気になって、「浦原、帽子取ってもいいか?」と思わず聞いてしまった…。

一瞬少し驚いたような顔をしたが、扇子で口元を隠して…イイですよン♪と笑った。

…なんか気にくわねぇ……。っていうか、思わず言っちまったが俺が外すんか!?帽子っ!!

どうしたら良いか迷ったが今さら引けず、膝を引きずって近づいて…おずおずと手を伸ばした。

「……っっっっつ!!!!!」

普段は隠れてる、綺麗な瞳が覗いた。何度も見た事があるのに、引き込まれるっ…。

…アイツは綺麗な笑顔で微笑んで、「満足っスか?v」と聞いてきた。

 

顔に血が昇っているのが嫌というほど分かる!心臓がバクバクいっている。

…ぜってぇ今の俺を鏡で見たら真っ赤な顔してるに違いねぇ!

思わずアイツから取った帽子を目深く被り…顔をそむけた。

「…どうしたんっスかぁ~?一護さんv」

扇子を広げ、ニヤニヤと笑いながら覗き込んでくるアイツ…。

―くそっ!!コイツッ、ぜってぇ~分かってやってやがるなっ!

「…なんでもねぇよっ!!」

 

そう言って更に顔をそむけるが、顎を掴まれ…帽子を外される…。

「フフッ…v顔、真っ赤ですよン♪――アタシに…見惚れちゃいましたかぁ…?v」

満足げに笑って言いながら、額に…頬に…瞼に…そして唇にと顔中にキスの雨を降らせてくる。

「――そっっ…!!!//////」 …反論しようとするが、言葉が出てこない!!

思わずギュッと目をつぶり…真っ赤になりながらされるがままになっていると、アイツの動きが止まり…

不審に思い目を開けてみると…アイツが俺の事をジッと見つめていた。

「っ…な・なん…だ……よ…っっ!!」思わずうわずった声で言った。―ドクドクッ――心臓の音が煩い…。

 

……なんか…もの…すっげぇぇ~~嫌な予感がしやがる…。やべぇ…、逃げっ…。

つっっ!!…ドザッ!!…イテェ…!!

気づいた時には肩を掴まれ…、押し倒されていた…。

アイツは何かを企んでいそうな顔でニッコリと笑い…

「フフッ…v真っ赤に熟して、オ・イ・シ・ソ・ウvv――それじゃ…いただきますン♪vv」

―えっ?………∑…ちょっ…ちょっと待てっ!!…止めっ…!!…ぎゃぁぁ~~~!!∑

 

 

 

ssですらない…汗。イチゴを食べさせたかっただけっス><;;