花火4

ドォン――ドン―――

花火が続く中、俺は浦原の愛撫に翻弄され・・何も考えられなくなってきていた。
「ん・・ッう・・・・・はぁ・・・・・・っは・・・・」
なんでこんな事に・・・・。俺はただ・・浦原と一緒に花火を観たかっただけなのに
そう思っている間にも胸元の手は執拗に動かされ、快楽を覚えこまされた体は勝手に感じてしまう。
「・・ん!」
乳首を軽く引っ掻かれ、体に電流が流れたかのよう-ビクッ-と胸がそり上がる。

そんな一護の様子を眺めてた浦原は、その様子に笑みを浮かべながら・・・
「おや~、いつもより敏感なんじゃないですか?見えないからですかね、・・それとも花火のせい?」
とふざけた様子で問いかけて一護の首筋に強く吸いつき、乳首を弄りながらそんな事を言う。
肝心な場所はわざと触れずに焦らされ続けている一護はもう限界で・・

必死に顎を掴まれている手を外して振り向こうとするが・・・
「・・駄目ですよ。一護さん、アタシじゃくて花火を観ていたいんでしょう?」
意地の悪い事を言い、振り向くことを許さない。


「・・・やっ・・・・そう・・じゃ・な・・・・っ!」
既に意識が朦朧とし、あまり思考が働かなくなっている一護だが自分の想いと違うことを言われているのは判り

・・涙目になりながらも必死に否定しようとしていると・・
そんな一護を眺めていた浦原は、突然止まって動かなくなり・・・
しばらくすると一護を-ギュウッッ-と強く抱きしめていた。


もはや、なにが何だか訳が分からない。
一体何がしたいのか?
突然の変容振りに呆然として、されるがままに抱きしめられていたが・・
しばらくするとゆっくりと解放された。
如何したらいいか迷ったが恐るおそる振り返って見ると、そこには困ったような・・それでいて酷く辛そうな顔をした浦原が居た。
こんな浦原を見るのは初めてで、怒りたいやら色んな感情が渦巻いていたが・・どう声を掛けていいかと躊躇ってしまう。
「――おぃ・・その・・・。」戸惑っていて声を掛けられないでいると、


「・・・スイマセン。―――それじゃぁ辛いでしょ?」
気を付けていなければ聞き逃しそうな声でボソッと囁かれ、急に視界が反転したかと思えば押し倒されていた。
――
アタシが抜いてあげますから・・・。
なんて言い出すもんだから、
俺に言うことがあるだろ!とか、先に説明をしろっ!など怒鳴りつけてやろうとしたが一足遅く、

急な展開について行けず固まっていた隙に既に肌蹴ている浴衣からすっかり固くなってしまった物をを引き出され

・・咥えられてしまった。

――
ぅん・・・ふ・・・・ッ―――
傍らでジュルッジュル・・・ 浦原が俺のをしゃぶってる音がして、それだけでいきそうになってしまう。
浦原は絶妙な舌使いで、俺の物を舐め・・側面や先端を刺激しながら口を使ってしごいていて・・正直おかしくなりそうだ。
かなり巧いのだと思う。でも・・・
過去にはこだわらない。だからと言って全く気にならないと言う訳じゃない。
こんな時・・どれだけ経験豊富なのか、今まで俺以外の奴にこんな事をしていたのか…と俺との違いを思い知らされて、

考えてもしょうもない事なのに・・・じわじわと嫌な感情が滲み出てきてしまう。
分かっている。これは嫉妬だ・・・。
今までこんなドロドロとした黒い感情は知らなかった。
いつも俺ばかりで・・アイツは知らないだろう。俺が如何にかなりそうな位、浦原で支配されてしまっている事に。

「・・んはっ・・・・あっ・・・ぅ。・・も・もう・・・・ッッ!!」
巧みな愛撫に堪らずいきそうになって、口を離すように促すが・・離す気配は全く無く逆に強く吸われて思わず出してしまった。
――はぁっ・・・はっ・・・―――  
射精後の余韻でボーっとしていた俺は、 ―んッ・・・ゴクン―― 

「・・・ごちそうさまでしたv」
なんて聞き捨てならないセリフが聞こえてきて、慌てて飛び起き…
「な・なにやってんだ!!そんなモン飲むな!吐き出せっ!!」
と必死に訴えたが、既に手遅れだったのは言うまでもない・・。

しばらく気まずい間が訪れたが、はぁ~っと溜め息をつき、一護は再度バタッと茂みに横になった。



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